昨日、節分に絡めて飛騨の旦那衆文化に触れたので
今日も関連事項で。
飛騨(おそらく高山と古川だけ?)には
『飾り物』という文化があります。
これはある課題(お題)に即した“オブジェ”
を構築して、その良し悪しを競い合う
『大人の智恵と遊び』で、やはり旦那衆が始めた遊びだといわれております。
今年も高山市文化協会さんが主催で
16日から18日まで飾り物展が催されました。
今回のお題は干支の『丑』と歌会始の『生』
写真は岐阜新聞WEBより
この飾り物の妙味は
職人道具や食器、茶道具、身の回りのモノを(出来るだけ同じカテゴリーのものだけで)
使って
見立て物(見立てて飾ること)
作り物(組み合わせてお題そっくりに形づくること)
判じ物(だじゃれで表現するもの)
といった大きく3つの流れで表現するものです。
思いつきの妙と飾り付けのうまさが見どころの
優雅で“こうと”(飛騨弁で、地味で上品な という意)な町人文化。
当館でもいつかそのうち
ネットを通じて(写真で)作品を募集して
優秀作品を室礼として展示する、なんてのもやってみようと思います。。
ちなみに上の写真は、と或る干支を指し示している
“判じ物”系の作品ですが
皆様何だかお判りになりますか?