77年ぶりの修繕

大広間の畳替えと並行して

床の間も張替えをしています。

 

ここを修繕してくださるのは 建具屋さんでもなく

壁紙を張るインテリアさんでもなく 表具師さん。

これまた ご近所の河廣錦仙堂さんにお願いをしています。

 

表具師さんの仕事といえば 

襖や障子・屏風に掛け軸などの新調や張替えが思い浮かびますが 

この床の間の壁も表具資さんにしかできない技術だそうです。

 

そもそも 表具というのは 和紙を糊で何枚も貼り合わせ

加湿と乾燥を繰り返して狂いなく形を作り上げて行くというお仕事で、

複雑微妙なうえ なんといっても貴重な本紙を扱うため 

常に細心の注意が必要なのです。

 

もちろん 掛け軸の表装などは

美術に関する知識や材料・形式・配色の感覚も重要。

 

表具師さんは、美術品を装飾して引き立たたせ、

日常生活に潤いを 与えると共に

美術品に耐久性をもたせて保存を図るという

大切な使命をになっているんですね。

 

大広間は昭和10年の建築なのですが

実は新築以来 初めての張り替えで 77年ぶりの改修。

 

木枠や違い棚がはずされ 古い紙がめくられました。

下地を整え いよいよ仕上げに入っていきます。

 

DSC07229.JPG 

 

 

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