絶景かな。。。絶景かな。。。

今日もいいお天気でしたね。

当館の或ります古川盆地はボチボチですが、
新穂高や上高地、乗鞍スカイラインなどの
山頂はすばらしい景色です。

これらの、有名な紅葉の観光スポットと同様に、
いやそれ以上に素晴らしい秋景色をお約束できる
『天生(あもう)峠』について。

ご存知の方もまずは、所在から。
世界遺産で名高い白川郷と、飛騨市内の河合町を抜けて
飛騨古川へと繋がる国道360号内、白川郷までは距離にして40km。

細道ゆえ遅い時速で走っても約1時間はかかります。
今では東海北陸自動車道が開通したため 
わざわざ通ることのないこの道も
紅葉の時期は、白川郷へのゴールデンロードとでも呼びたいところです。

バスが進入出来ないその山道は、
峠にひっそりと張り付いた程度の小路なので
運転に自信のない方には、少々肩こりのする路かも知れませんが、
その分“人工”が全く邪魔をしない原生林の紅葉狩りが
峠の駐車場眼下でお楽しみいただけます。

金沢が生んだ、かの明治の文豪 泉鏡花の不朽の名作『高野聖』にも
「神代から杣(そま:キコリ)が手を入れぬ森」
としてオドロおどろしく紹介されるほど
自然のままの多様な木々が思い思いに色変わりしていきます。

木の種類としては、ブナの原生林を始めとして、
同じく黄葉するカツラやクルミの合間に、
深紅のヤマモミジが彩りを添える絶景です。

普段紅葉を見慣れていると思っていた我々山の人でさえも
息を呑むほどの視界を独り占め出来ます。

里で初雪が舞う頃(11月上旬~下旬)には、
冬季の通行止めとなりますので、
飛騨最後の秘境、幻の絶景と呼ぶに相応しい紅葉スポット。

松茸も今月末まではお楽しみいただけそうですので
飛騨の秋を存分にお楽しみ下さい。

余談ですが、秋は読書とも云われております。
最近の新書もいいですが、やはり泉鏡花のような
昔の『日本人』の語調文体は味があって艶があって良いですね。
久々に読み返しての感慨でした。

紅葉.jpg

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