山々が赤や黄色に彩られ、実りの収穫も終える頃、
白川郷では、豊作の秋の喜び、
家内安全と山里の平和の祈りを込めて、
天下の奇祭と言われる「どぶろく祭り」が
明日14日から繰り広げられます。
神社で祭典神事が行われた後、
五色旗を連ねた「御神幸」の行列が
笛や太鼓の音を響かせながら地区内を練り歩き、
獅子舞の奉納の後、この年に仕込まれた「どぶろく」が
拝者や遠来の客の一人ひとりに振舞われます。
白川郷は、平家の落人の隠れ家と言われ、
古くから外との交渉の少ない土地柄であったので、
村人の心をいやすものはなんといっても酒。
古くから稗や粟の雑考で「どぶろく」がつくられ
祭礼に用いられていたといわれています。
毎年2月になると、各神社の酒蔵では
どぶろくの仕込みが一斉に始まります。
甘口の神社、辛口の神社とそれぞれ特徴があるのでそれも楽しみ。
このどぶろくは、御神酒なので売ることはできず
かわらけ(杯)を買って、ようやくいただけます。
白川村独特の獅子舞や民謡も奉納されますので
お酒を飲めない方も雰囲気だけでもお楽しみいただけます。