どれがお好き!?

どこまでも聡明な青空と
真っ白い大きな雲に
全てが圧倒される 飛騨の夏です。

月遅れの七夕も終わり 玄関も少し模様替えしました。

一口に風鈴といっても 素材や形など様々で
もちろん音色も違い 一つずつ風を送って聞いてみては
これが好き あれの方がいいなどと 話に尽きません。

見てかわいいのはやはり江戸風鈴ではないでしょうか。
夏らしい朝顔の絵柄は 涼しげで存在感があります。

そして 私のお気に入りは「明珍火箸」
兵庫県姫路市の伝統工芸で その澄んだ音色と余韻は
何ともいえない清らかな気持ちになります。

ちなみにこの火箸を製造する「明珍家」は
48代目まで甲冑師として姫路藩主・酒井家などにつかえ
数々の甲冑を作ってきました。
明治維新後 時代の流れとともに衰退しましたが、
その昔、千利休から注文を受けて茶室用火箸を作ったという故事にならって、
それまで余技だった火箸づくりに転じたそうです。

多くの茶人をはじめ、家庭用としても愛用され明珍火箸でしたが
これも昭和30年代に入り火箸の需要が落ち込みました。

しかし その後51代の宗之氏が火箸を組み合わせて作った風鈴とドアチャイムを考案。
伝統の技術を守りながら 時代にあった創意工夫をされ
私共も見ならはなくてはと 思います。

正面玄関においておりますので
ぜひ 触れて音色をお楽しみ下さい。

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