駆け込み!美術館!!

今週末で終わってしまう『日本画名品選

当館から僅か30分の距離にある光記念館の企画展です。
開幕の初秋より、いつでも行けると思って油断していました。

昨日ようやく慌てて?小雨の中を高山郊外まで足を運んで参りました。

記念館自体にお邪魔するのが数年振りだったのですが
ほかにも企画展が二つ同時開催で盛りだくさんの内容でした。

本来常設展のスペースにおいては『
真っ先に“良寛さま”のいかにも。。という掛け物がお出迎え。

最近、武田双雲さんなどが脚光を浴びていらっしゃいますが
それを意識してかしないでか、古典的なものより前衛的なものが中心でした。

少し見入っていると(たまたまその室には他にお客様がいなかったせいか)
やおら学芸員さんがいらっしゃって、控えめながらも
ただ鑑賞しているだけでは知ることの出来ない、歴史や系譜を教えて下さいました。

今までいくつもの美術館にお邪魔したことがありますが
こういった経験は初めてで
驚きとともに、少し得した気分になりました。

併せて、飛騨らしい『根付け』という文化と芸術の作品群。
飛騨には“飾り物”という洒落た旦那衆文化が残っていますが
それに通じる洒落っ気タップリのものや王道のものなど
手にとって欲しい!と思うものばかりでした。

そしてメインイベントの日本画。
それまでの2室でそれぞれ美術館一軒分づつ位の鑑賞をさせていただき
結構“眼福”、おなかいっぱいな感じでしたが
入室した瞬間に満腹メーターがゼロへ逆戻り。

歌川広重、葛飾北斎などの浮世絵から、加山又造、横山大観、東山魁夷ほかほかほか
“教科書級”のものがズラリと鎮座しており
現実なんだかバーチャルなんだか、不思議な感覚にとらわれてしまいました。

その中でも川合玉堂の山村積雪という銘の水墨画は
座り込んでしまいたいくらいに引き込まれてしまいました。

あれやこれやで3時間くらいは居たようです。。。。

あまりの衝撃?に小学生の作文のような、とりとめもないものになってしまいましたが
館を後にしてふと気付いたこと。

通常、色々な美術館さんの企画展では
横(他の美術館さん)の繋がりで相互扶助をしながら
開催されることが多いように思います。

その証拠に出展作品の解説に『○○美術館蔵』や『個人蔵』
と記載されていることがよくあります。

ところが、今回の日本画展。
そのような記述が全くなし=全て自館の持ち物????

改めて、有るところには在るのだなあと実感するとともに
今日明日で終わってしまうこの企画展群。
皆様にもっと早くご紹介すべきだったと後悔の念。

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