“歩き”目線

お客様はじめスタッフさんのお祝いや
時々欲しくなる自分達へのご褒美にしばしば利用させていただく
当館ご用達?の『パティスリー マツキ』さん。

片道1kmもない距離で
車で取りに伺うと往復3分もかからない“あっという間のお使い”ですが
今日は何となくその道を歩いてみました。

道中は片側に地元で最大の雇用を確保してくれている
アルプス薬品工業さんの敷地が続きます。
漢方薬の原薬を主に生成されています。

反対サイドはいわゆる郊外型の地元の商店さんが数軒、というなんて事ない風景。

初夏には大輪のハナミズキが彩る通りも
この時期は車で通り過ぎてしまうと寂しい枯れ木の行列、といった風です。

そんな風景でも『歩く』歩幅でゆっくりと見回すと
丁寧に刈り込まれたドウダンの赤の垣根や
どうということのない人工水路の絶えぬ水音。

そして、枯れ木行列に少ないながらも
そしてこれぞ紅葉だと気色ばんでいなくても
僅かに残った今にも離れそうな枯葉数枚の侘びた風情。

全てがいっときも留まることなく
そして生活感と生命力をもって
粛々と時を刻んでいる実感が湧き上がってきます。

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