玄関正面には端午の節句にちなみ当館の六代目
私の祖父の武者人形が飾られています。
当館はなかなか男子に恵まれない家系で
私で八代目なのですが その歴史の中で唯一の男子が祖父でした。
それはそれは生まれた時は大切にされたのでは。。。と思いますが
節句人形のような高価なものは 一般庶民にはなかなか買うことができず
ましてや 両貰いだった曾祖父母は 両親に買ってほしいとも言えず
2人で一生懸命お金をためて 骨董屋さんから古い人形をに内緒で購入し
この時期になると こっそり蔵の中に飾ったそうです。
以前にご宿泊いただいた人形店のご主人曰く
おそらく この人形は源義経で
お歯黒をつけている武者人形はとても珍しいのだそうです
ところで 武将が甲冑を大切にして床に飾る風習は
時代劇などでもよく目にしますが
雲上の人々は甲冑ではなく菖蒲で甲を作りかざったそうです。
菖蒲は邪気を祓うとされ 尚武にも通ずるところから
端午の節句には欠かせないものとなったのですね。
飛騨の端午の節句は6月5日。
まだまだお楽しみいただけます。