飛騨の匠を訪ねる旅

白壁土蔵の町 古川

 

一雨ごとに春が近づく。。。そんな陽気の今日この頃です。

 

観光のお客様も少しずつ増えはじめ 街並みを散策する姿が見られはじめました。

 

古川町の観光名所の一つ 造り酒屋が軒を連ねる壱之町は

飛騨の匠の技が息つく家屋がしっとりした街並みにたたずんでいます。

 

奈良時代 都の造営のため造営省や木工寮に従事する匠丁が

飛騨の国から都へと送られました。

町屋の伝統は連綿と受け継がれ

当館『招月楼』の玄関もまさに匠の技といわれる特徴を兼ね備えた

建築です。

 

まずは玄関戸、

大戸と呼ばれる建具を開け閉めして錠をかけます。

閉めた後はくぐり戸から出入りします。

 

通りに面した1階部分は出格子で囲われ見た目も美しく

統一感があります。

 

古川の町屋の外壁は「真壁」と呼ばれ 

柱を見せた姿が特徴です。

2階には出窓がつけられ

軒下の腕木には 大工の棟梁の意匠が彫刻されています。

数は60種類あるといわれ 匠会館ではそれをすべて

ご覧いただくことができます。

 

“かくかくに物は思わじ飛騨人の 打つ墨縄のただ一道に”

「。。。あの飛騨人が打つ墨縄のようにただ一途にしんじていこう」

万葉集で歌われた恋歌のなかにも

ひたむきでまっすぐな飛騨の匠の姿が描かれています。

飛騨の匠の技は『飛騨古川の宝物』です。

 

 

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