羽ばたけ!エコバッグ

昨日は新年度ということもあり
世情とともに新入社員を迎えるニュースが切り出されていました。

長らく、その年々をステレオタイプに
「今年の新入社員は●●型」
などと紋切りする風潮が助長されて
何となく一くくりに小馬鹿にしたようで
“一人”の人間としてはいい気はしないのですが
それはさておき。。。

私は関西の大学を卒業後
いわゆる就職活動というものを経験せず
両親が探してきてくれた
金沢の料亭 『つる幸』さんに“修業”に行きました。
(古き良き徒弟制度に近い体験だったので敢えて“就職”だとは思っていません。)

そして家業である旅館に“帰って”きたので
いわゆる巷でいう
『フレッシュマン』という気分や雰囲気を
味わい醸したことがないせいか
ほの甘い羨ましさを感じます。

当館でも数年前までは地元高校の新卒者を採用していましたが
私共の懐の至らなさから
離職率も結構高く(過去5年間で6名採用中 2名のみ在職)
ここ2年位手控えて
人生経験や社会経験を積んできた中途採用のみにしていました。

確かに私共のような
人様との接点こそが最重要のお仕事は
人生経験の多少が満足度や理解度とかなり密接に関係してきます。

故に一般社会との接点がそれまで少なかった学生さんたちにとっては
それが時として(業務を覚える行うという以外の)
過大な心理的負担になることも往々にしてあるのだと思います。

しかし、誰にでも“初めて”があるもの。

車は走行中よりも
最初にエンジンをかける時に最も燃料を使用すると聞いたことがあります。

一企業市民としては“慣らし運転”をしてもらった方達ばかりでなく
“KEYをひねらせて”いただく役割も担うべきだと改心し
来年度からは細々ながら新卒採用を復活しようと思っております。

それにしても
画面から溢れる実直なフレッシュマンたちの初々しさに触れるにつけ
自戒を含めて利休居士の言葉を送りたい気持ちです。

規矩作法 守り尽くして 破るとも 
離るるとても もとを忘るな


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