魔法の銀ポット

昨日は尾張徳川家の抱え工を始祖に持たれる
名古屋の金物師の職家 長谷川一望斎(竹次郎)先生と奥様のまみ様
それに東京●●美術館のUさん親子が遊びにいらしてくれました。

代々の茶道具職家をお務めになりながら
中近東やアフリカ、東南アジアのスピリチュアルな感性をお持ちの寡黙な竹次郎先生。
対照的に奥様のまみ様は現代彫金家として
色々な婦人誌を飾る自由闊達豪放磊落?なパッと見、シャンソン歌手を思わせるお姿。
Uさんのお母様はオペラに造詣の深い物腰の柔らかくていらっしゃる茶人。
Uさんは国内でもトップクラスの美術館に籍を置かれる傍ら?
30代前半にして茶道●●流の師範。そして何より茶以上に精通?されている酒道家??

今回のコアな4名さん。

皆さん古川の地へは初めてのお越しでしたが
在り来たりな古川散策コースをご案内してはご満足いただけなさそうなので
スポット限定”でお連れしました。

まずは当館から歩いて2分。
「日根野美術館」の家主で館主でもいらっしゃる日根野夫人としばし対談。
飛騨の匠建築や奥に在る宝暦年間のお蔵にも唸っていらっしゃいました。

それからU(息子)さんのたってのご希望もあって蒲酒造場さんへ。

新米の入荷は10月で
まだ酒造さんも“嵐の前の静けさ”といった様相でしたが
Uさんは残り下戸お三方を無視しての狂喜乱舞。
新酒ラッシュの2月頃の再訪を固く誓っておられました(笑)。

それから古川には唯一の骨董屋さんの駒さん。
ここでも芸術家さんたちならではの視点に勉強させられる点が多々ありました。

そしてスイッチバックして三嶋ロウソクさん。
皆さん茶人さんばかりなので夜咄用に10貫匁クラスの「白」を
ダース単位で“大人買い”されつつ
(残念ながらご主人不在だったので)製法や特徴などを
その置いてある材料や道具などから
楽しく推察されていました。

僅か4軒500mの距離の小旅行。
2時間はタップリとお過ごしでした。

お部屋では竹次郎先生ご自作ご持参の
銀ポットに全てが収納された茶道具一式を
コンパクトに店開きされ
夕な朝なにご相伴させていただき
私自身も心身ともに充実させていただいた足掛け二日でした。


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