“おこめ”の話し

「朝食と夕食の御飯って違うの?」
ご出発の朝、玄関先で女性のお客様が聞いてくれました。
「はい、違うんです。お判りいただけましたか?」

こんな瞬間はこの仕事の醍醐味の一つでもあります。

当館では朝食には地元有志の方々が作る
有機無農薬栽培の『朝霧米』を。

夕食にはこれも同じく飛騨古川産の『飛騨ひとめぼれ』を。

夕食の献立では最後の御飯にいつも少しだけ手を加え
(新米の時期は真っ向勝負ですが)
味を加えたものをお出ししております。

先月は筍御飯、今月は鱈子御飯、来月は枝豆御飯(かな?)などなど。

そして朝食のご馳走といえば何といっても『朴葉味噌』。
出来るだけお客様の朝食の時間に合わせて
炊き立ての御飯をお出しできるように努めております。

夕食の“飛騨ひとめぼれ”は
こしひかりの柔らかくふっくらした炊き上がりを受け継いでおり
味モノを足すことによってベットリとなりがちな御飯も
ふっくら柔らかく仕上がります。

朝食の“朝霧米”は香りのあるしっかりとした自己主張する御飯で
朴葉味噌の味と風味に負けない、それをより一層引き立てる名脇役で
“おかわり”が進みます。

自己満足のため?の単なるこだわりですが
お判りいただけるお客様にお声がけいただけると
この上なく幸せで爽快な気持ちになれます。

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