“幻の白カビソーセージ”

飛騨牛生誕の地と云われる清見。

その何でもない田園風景と飛騨高山のベットタウン化しつつある境界線に
その店はあります。

その名は“キュルノンチュエ”。

元々輸入車貿易を派手に?手がけられていた江戸っ子オーナーが
燻製作りに魅せられて、ヨーロッパでも名高い(らしい)
フランス・ジェラ山地-モルトオで3年間の修行を経て
気象風土景観がよく似た彼の地で
生ハム、ソーセージ、ベーコン等のアトリエ「キュルノンチュエ/ヤマオカ」を創業。

その製品は今や全国を席巻し
マガジンハウスのお取り寄せグルメ「酒の友」NO.1に選ばれるなど
数々の雑誌やマスコミにも取り上げられております。

まだ十年足らずの創業年数という新進気鋭?でもあり
還暦を過ぎ威風のある職人気質な山岡オーナーの風貌を除けば
飛騨=和のテイスト という固定概念がある中
ほとんどの方はその生産現場が飛騨であることをご存じないはず。

また冒頭に紹介したように清見は飛騨牛の「聖地」ではあっても
山岡オーナーが手塩に掛ける燻製品の主原料“豚肉”とは余りご縁はなし。

生まれも育ちも原料も(ちなみに豚肉は鹿児島の宮内庁ご用達の黒豚を使用とか)
一見関係のないその店から、飛騨の匠?も唸らせるその逸品が産声を上げるのです。

たまたま、主人と学閥?が一緒(勿論、親と子ほど歳は離れておりますが)
ということもあってか、親しくさせていただいておりまして
何故、飛騨か? との疑問に自ずから答えを見出したような気がしました。

単なる気象風土景観が似ていただけとは思えない、、、、
経済性(儲け)よりも「こだわる」ことに満足と美学を見つける
“匠(たくみ)”のココロが共鳴して呼び寄せたのではないだろうか。と
少し(飛騨を)身びいきに考えたくなるほど“おいしい”の達人なのです。

キュルノンチェの幻のソーセージ
当館でも(無理をお願いして分けていただく)白カビソーセージを
しばしば懐石料理とコラボさせてお出しするのですが
かなりの数のお客様がその味に惚れ込まれるとともに
その出処をお知りになりたがられます。

当館より車で約30分。
東海北陸道「高山西IC」の程近くにその居は構えられています。

残念ながら、この白カビソーセージは“いつも”“常に”“何時も”品薄状態で
現地で直ぐに入手できることは“奇跡”に近いことですが
予約注文して「取り寄せ」る価値は十分にあると思います。

昨年には、工房を少し拡張されて、買ったものをその場でいただける
“イートイン”のスペースも確保され、私のお気に入りとなっております。

ソーセージや生ハム、パテの他にも
それらに合うチーズやピクルス、パン、クラッカーなどがさり気なく用意されていて
飛騨古川からはお気に入りのフルボディのボルドー系を持ち込むのみ。

この時ばかりは主人に運転手役に徹してもらって
昼間っから数少ないOFFの時間を満喫させていただいております。

中京から西の皆様は、飛騨路を入られる際に
東海北陸道の清見ICか高山西ICをご利用になることが多いかと思いますが
是非とも高山西ICまで足を伸ばし立ち寄られることをお勧めします。

また、東の皆様方も「高山市街地観光+往復1時間」で
想像もしなかった飛騨の魅力を発見されることと思います。

但し、火曜日はお休みなのでご注意、下さい。

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