今回は私に纏わる雛飾りの紹介です。
昭和4?年の私の初節句の際に購入。
当館では最もビッグサイズになるため
正面玄関に据えられております。
同じ歳月を歩んできたもの同士、並んでみました。
総勢15名のオールキャストに数々の道具類。
塗りは全て“輪島”で、まさに昭和の高度経済成長期の申し子。。。
といったような絢爛さです。
豪華七段飾りを更に見栄えよくしようと、本来付随していた雛壇ではなく
お出入りの指物師さんにお願いしてひとまわり大きな壇にしてもらった、
という挿話もございます。
おかげでお人形たちは“お隣さん”を気にすることなく、伸び伸びと並んでおります。
二十四節季の“雨水”に入り、
今季の飛騨路はもう雪景色を望むべくもないのは重々承知しているのですが
今朝ほどのように、本当の“雨水”が滴り落ちてくると
余りにも感じることの出来なかったこの『冬』に憐憫の情さえ禁じ得ません。