皆様“お座付き”ってご存知でしょうか。
このあたり飛騨地方では、
宴席において『礼講』と『無礼講』がはっきり明確に区分されます。
乾杯の後、しばらくは自席にて大人しく?飲食をします(しなければなりません)。
その時間帯では、席を立ってお酌をしたり、歌を唄ったり、
よもや“ご乱行(乱れる)”はご法度。
時間にして約15分~30分、料理で行くと、初献(吸い物)の次のお造里が
配り終わった頃、やおら、「座押さえ(幹事さん)」が一座の年長者級に
『めでた』という祝い唄のご発声を依頼します。
その儀式(いつか詳しく解説します)が終わると
堰を切ったように、怒涛の酒宴の本幕が切って落とされるのですが
更に本式の宴席ではその儀式の前座として“お座付き”があります。
飛騨生まれ飛騨育ちには、どれが方言で、何が標準語か判らないので
勝手に“万国共通語”だと思っているのですが
お座付きとは舞台清めの舞踊や詩吟、剣舞などのことを指します。
前置きがかなり長くなりましたが、昨日、地元の調理師会の総会懇親会が
当館でございまして、
久々にその舞姫?(という歳ではありませんが)の役を仰せつかりました。
一応、日本舞踊は6歳の頃より、名古屋西川流をかじらせていただいておりましたが
高校時代に熱血!バレーボールに没頭するようになって中断。
約20年。。。のブランクがございます。
年に一度か二度、このような依頼を受けてタドタドしく舞ったりもするのですが
こちらもバレーボール同様、“自身”ではなく、最近は専ら傀儡化を図っております。
嫌がる九代目後継者たち(こちらも女系!二人姉妹!?)を引きずって
月に一度の集中稽古に連れ立っております。
こう書くと、いかにも教育ママのような印象をもたれるかもしれませんが
少し弁明、させていただきますと
元々はきらびやかな着物を着たいが為に本人たちが『やる!』と言い出したこと。
『やる』といった以上は小学校の間くらいは続けてもらわないと
根性無し!!になってしまうという優しいやさしい親ゴコロから。。。。
これを世間では、教育ママ、、と申すのでしょうか。 心外ですが。。